【通貨ペアを決める】
実際の取引を開始するために、まずは取引する通貨ペアを決めます。
通貨ペアとは、「ドルと円の差で利益を得る」、「ポンドとユーロの差で利益を得る」、
といったように、取引する2つの通貨を指します。
通貨の上下変動を図示したチャートを分析して(テクニカル指標)、
あるいは経済状況や直近の各国イベント等を見て(ファンダメンタル指標)、
いろいろな要因を考えて通貨ペアを決めていきます。
必ずしも1つの通貨ペアだけしか選べないわけではなく、
分散投資の考えでいくつかを通貨ペアで戦略を立てることもできます。
また、通貨ペアには動きの激しい(ボラティリティの高い)ペアもあるので、
最初のうちは比較的動きの緩やかな(ボラティリティの低い)ドル円に絞るという方も多いようです。
【取引する:ポジション】
通貨ペア「ドル円」に対して、先に来るドルを円で買う(円をドルに換える)ことを、
「ドル円のロングでポジションを持つ」と表現することもあります。
反対に、後に来る円をドルで買う(ドルを円に換える)こともでき、これを、
「ドル円のショートでポジションを持つ」と表現します。
あるいは単純にドル円をロングする、ショートする、ということもあります。
【取引する:ロット】
どのくらいの数量の通貨を取引(交換)するかの単位を「ロット(lot)」といいます。
円を使わずにドルとユーロといった通貨ペアでも取引することがあり、わかりやすく単位をそろえたのがロットということになります。
国内FXでは、多くは1lotが1万通貨で、場合によっては0.1lotや0.01lotといった取引ができます。
海外FXでは、多くは1otが10万通貨となるので、この差には注意が必要です。
ここで、1万通貨といってもピンとこないと思うので、もう少し説明します。
ドル円の場合は、1万通貨は「ドルが1万」なので1万ドルです。
国内FXでの1lotは、仮に1ドル100円だとすると、100円×1万で100万円分のドルのことです。
【取引する:レバレッジ】
はい、まだ閉じないでください。笑
1lotが100万円の取引なんて住む世界が違うと思ってしまいそうですが、実はそうでもないのです。
ここで登場するのが「レバレッジ」という仕組みです。
そもそも取引するのに日本円しかもたない我々は、日本円を証拠金としてFX業者に預けて、その額に見合う分、他の通貨を取り扱うことができます。
レバレッジとは、証拠金を本来取引できる分の数倍にしてくれる仕組みです。
株でいう信用取引のようなもので、マイナスになったときにはリスクも伴います。
国内のFXではレバレッジ25倍が上限ですが、
海外FXではこの上限はなく、GemForexではレバレッジが最大1000倍となります。
勘違いしがちなのですが、これは少額で大きな取引ができる仕組みで、
ギャンブルを助長する仕組みではないということに注意です。
先ほどのドル円で1万通貨のポジションを持つとき、
レバレッジなし(1倍)だと100万円必要でしたが、
レバレッジ25倍だと4万円で、レバレッジ1000倍だと千円しか必要ありません。
ここで1ドルが99円になったとすると、レバレッジが何倍であっても損失は、
1円(100円-99円)×10,000(1万通貨)で10,000円です。
つまりレバレッジが何倍であろうとも、同じ通貨量の取引をすれば同じ損益なのです。
だとすれば、証拠金が少なく済む方が良いと思いませんか?
この優位性については、他のホームページ等でも確認できると思います。
大事なのはギャンブル的に大幅な取引をしない、リスク管理をしっかりするということです。
【決済する】
ロング、あるいはショートでもったポジションを解除することを決済するといいます。
ドル円でロング(円をドルに)した場合、決済するとドルを円に戻して差額が損益となります。
決済すること自体に関しては特筆すべき事項はないかと思います。
しかし、FXではレバレッジを利かせた取引が可能のため、元本割れ(預けた証拠金以上のマイナス)となる場合があります。
このとき、元本割れを防ぐべく、証拠金の維持率が一定以下になると強制決済(ロスカット)となる場合があります。
これは業者ごとに仕組みや決済までの低下率が異なるので、必ずチェックしてください。
また、海外FX業者の多くはゼロカットという制度を導入していて、
急な相場変動等で大きな損失を出して口座残高がマイナスになった場合、
ボーナスで0円に相殺してくれて絶対に借金を負うことがありません。
国内FXでは追証といって、借金となりかねないので、この辺りも海外FXが有利ですね。
※国内FXでは、日本の法律によりゼロカットで顧客の負債を負担することが禁止されているらしいです。
【まとめ】
取引では通貨ペアを決めて、ロングかショートを決めて、ロット数を決めてポジションを持ちます。
レバレッジをうまく活用してタイミングを見て決済し、利益を出していきましょう。
マイナス方向に動いた場合は適切に損切りし、強制決済やゼロカットはなるべく防ぎましょう。
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